今日の写真は本部発祥の地にある「妙佼殿」脇の梅の花です。もう梅が咲いているのですね。
本部の方が送ってくれました。
今回は「縁起観・因縁果報」について、前々回の開祖さまご法話「縁を生かす」(佼成1997.4)の続きから学んでいきましょう。
○善い方へ変化を
だれもが、明るく楽しい人生を願います。しかし、この世界は、すべての存在は変化するという真理に貫かれています。自分が影響を受ける周囲の条件、つまり、縁が変われば、思いどおりにならないことも起きてきます。そのなかにあって、変化することを望まず、自己中心の考えに固執すると、さまざまなことが苦になってしまいます。
気の合わない人と出会うことも、その一つです。しかし、嫌いな人をつくるのは、自分中心の心です。いつでもそんな心や態度でいると、受け入れてくれる人が減っていき、だんだん世間が狭くなってしまいます
だからといって、人生は思うようにならない虚(むな)しいものだと考え、快楽だけを求めて生きるのは、逃げの考え方です。
常に変化することを直視すること、それが精進へのバネとなるのです。
変化するということは、こちらのふれあい方ひとつで、相手との関係が善くも悪くも変化するということです。一瞬一瞬の変化を、善い方へつなげていけるか悪い方に向けてしまうか、それは、こちらの出会い方で決まります。ものごとを邪(よこしま)な考えで運ぼうとすると、気持ちが荒れて、善いつながりができません。
「いいことなど一つもない。悪いことばかり続く」と嘆く人がいます。それは、ヤケになる心が、次々に悪いことを招き寄せるのです。「相手と一体になっていこう」と気持ちを切り替え、ご縁や出会いを生かす努力が大切です。
今回は、「縁起観」を意識して、私から善い出会いを結んでみましょう。
気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント欄に記入してください。
次回までよろしくお願いします。
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