~教会長のいい福通心(つうしん)86号~
- 後藤教会長
- 2022年3月20日
- 読了時間: 4分
本日、3月20日は会長先生の満84歳のお誕生日です。
会長先生お誕生日おめでとうございます。
また、18日から24日まで春のお彼岸です。この機会にもう一度六波羅蜜(ろくはらみつ)の振り返りをしてみましょう。
お彼岸は中日以外の6日間に、六波羅蜜を当てはめて実践をすることが大事です。
一日目は六波羅蜜の布施です。布施には、財施‥お金や品物などを施す。法施‥仏様の教えを人に伝える。身施‥体を使って奉仕する、の三つがあります。
なぜ布施行が大切なのか。それは人間の苦の原因である貪欲(とんよく)から離れるためです。欲は悪いものではありません。ほどほどの欲ならば良いのですが…。
貪欲から離れると苦しみが消えて心の平安が得られます。
その近道が布施行なのです。さらに、布施行は一方通行ではなく、多くの功徳が得られる、妙・不思議が体験できるのです。
二日目、六波羅蜜の持戒(じかい)を実践する日です。
持戒とは、天地の道理に即した戒めを守ること。身をつつしむことです。
「戒」というと、外部から私たちを縛るようなものに思うかもしれません。しかし、「持戒」の本当の意味は、「人にいわれたからやる」というのではなく、自らが思い立って、努力してよい習慣を作ることと教えていただきます。
心のタガがゆるむと生活習慣に水漏れが生じます。だからこそ、「戒」という心のタガが必要なのです。
三日目は六波羅蜜の忍辱(にんにく)を実践する日です。
忍辱とは、不愉快なこと、思いどおりにならないことがでてきても忍び耐えて、心を安らかに落ちつけ、腹を立てないことです。
「忍辱」というと、とにかく我慢するというイメージが強いかもしれません。しかし、「忍辱」と一対、セットになっているのは「柔和」です。「柔和」とは、柔らかで和やかな心です。
あたたかい柔和な心、柔和な表情、柔和な語り方、柔和な態度で身近な方に接していきたいものです。
お彼岸会の中日を除いて四日目、六波羅蜜の「精進」の日です。
「精進」とは、何らかの「価値あること」を、休まず、怠らず、コツコツと実践していくことです。
人間の行ないの中で最も価値あることといえば、仏道の実践と開祖さまは教えてくださいます。
その仏道の実践も、まずは朝夕の読経供養を怠らずに続けていけばいいのです。
お彼岸の中日を除く五日目、六波羅蜜の「禅定」の日です。
「禅定」とは、常に正しいこと(真理)に心を置いて、雑念にまどわされないことです。
それぞれお墓参りやご自宅にてお彼岸のご供養をされることと思います。
「仏さまに生かされているなぁ」「ご先祖さまはじめ多くの人の支えのお陰さまだなぁ」このことに心を向けていくことです。
そして、一つ一つを丁寧に、目の前の人に喜んでもらえるように真心込めて取り組んでいくことに心を向けていくことです。
お彼岸最終日は、六波羅蜜の「智慧」の日です。
「智慧」とは、宇宙と人生の実相、ありのままの相(すがた)を見通す澄み切った心の働きです。真理、真実にもとづいて正しい道を選んで生きることです。
詳しくいうと、智とはすべてのものの違っている点を見分ける力。慧とはすべてのものに共通の真理を見い出す力です。
それぞれの違いを認め、受け入れていく。そして、仏性という仏さまに生かされている尊いいのちをお互いにいただいていることを感じていくことが大事です。
そのことを意識していくと、目の前の人も、同じ仏性をいただく人であり、表面に現れた違いを楽しむぐらいの心の余裕を持って、目の前の人に喜んでもらえるように真心込めて、出会えると思います。
最後に、彼岸は此岸(しがん)に対する語で、サンスクリット語のパーラミター(波羅蜜多)の訳語「到彼岸」という言葉から出ています。苦しみ悩み多い此岸(この世)から、仏さまのいる彼岸(悟りの世界)に到り、永遠の幸福(悟りの境地)を得る、という意味をもっています。その此岸から彼岸に渡るための修行が、今まで学んだ六波羅蜜なのです。
亡くなられた方、先祖に思いを馳せながらご供養し、そしてできる六波羅蜜の実践をさせていただきましょう。
気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント入力してくださいね。次回までよろしくお願いします。

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