今日は釈迦牟尼仏ご命日です。
また、17日~23日は春のお彼岸ですね。【「お彼岸」を迎えるにあたって】を載せましたので、そちらもご覧ください。
今日はお彼岸を迎えるにあたって、会長先生のご法話を確認したいと思います。
◎お彼岸(ひがん)とは
今月は、春のお彼岸を迎えます。お彼岸の言葉の由来は、古代インドの言葉であるサンスクリットの「パーラミター」にあり、中国で「波羅蜜(はらみつ)」と漢字に音写されて、わが国に伝わりました。
「波羅蜜」とは、到彼岸(とうひがん)、すなわち悟りの世界に到ることで、最高の状態、完成という意味もあるようです。到彼岸は「迷いの世界から、悟りの世界へ渡る」ということですから、単に「度」という一字をあてて表現することもあります。
お彼岸は、古くから行われてきた日本独自の仏教行事です。「インドで生まれた仏教に、そもそも先祖供養というものはなかった」という人もいますが、いのちを産み育て授けてくださった親、その親、そのまた親と、連綿と続く先祖のいのちの営みに感謝することは、仏教の縁起の法の世界観からすると、当然のこととも申せましょう。
さらに、先祖をさかのぼり、そのルーツをたずねていくと、すべてのいのちの本源の大いなる一つのいのちともいうべきものにたどり着きます。
その意味で、仏教は先祖供養を包含(ほうがん)するものといえるし、先祖供養は、私たちみんなが一つのいのちとして生かされているのだ、という目覚めへの橋渡しでもあるといえるのではないでしょうか。(『佼成』2009年3月号より)
今回のお彼岸もコロナ禍の影響により、各家庭で行っていただきたいと思います。
読み上げるお戒名の方はどのような方だったのか、どのような生き方をされたのか等を、家族で確認してみましょう。そして、その方の好きな食べ物等があれば手作りして、その方に思いを馳せながらまごころからご供養させていただきましょう。
まごころからのご供養を通して、仏さまやたくさんのご先祖さま、そしてたくさんの方々の支えに生かされていることを感じていけるのではないでしょうか。^_^
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