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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん) 15号~

更新日:2021年12月9日

春らしい日が続いていますね。暖かい日が続き、足羽川沿いの桜も開花し始めました。桜並木が満開になるのが楽しみです。

今日は25日です。法華経でいうと観世音菩薩普門品(かんぜおんぼさつふもんぽん)第25です。今日の写真は、教会長室で私を見守ってくださる聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)です。教会玄関や北支部法座所等にも飾ってある観音さまを彫られた信者さんからお預かりしております。

私は学林に入林してから法華経を学ばせて頂き、観世音菩薩に憧れるようになりました。

観世音菩薩という方は、世間のあらゆる人びとの苦しんでいること、望んでいることをよく察し、それに応じた教えを説いて、その苦しみから解脱(げだつ)させ、また望んでいる方向へ導いてくださる、そして、人を導かれるときには、導くべき相手に応じたそれにふさわしい相(すがた)をとって出現される、そういう徳と神通力をもった方です。

私は観音さまのようになりたいと強く思い、学林生皆と一緒にあげるご供養の後に、部屋に戻って観世菩薩普門品第25をあげていました。今、思うと純粋だったなと思います。^_^

今日は、観音さまについて述べられている「開祖随感」を紹介します。


◎力を与えてくれる人

布施というと、お金や物を考えますが、人に喜びを与え、怖(おそ)れを取り除いてあげるのも、大切な布施です。

観音さまは、救いを求めるその人その人に応じて三十三身(しん)を現じてくださいます。そして、隣に寄り添って「苦しいね、でも、大丈夫なんですよ」と言ってくださるのです。

病気で苦しむ人は、「がんばって」と励まされるよりも、手をにぎって苦しみを共にしてくれる人がいると苦痛が本当に半減するといいます。信頼する医師が「大丈夫。心配しなくてもいいんですよ」と言ってあげるだけで、病気が治る人もいるといいます。人生でも、自分が信頼し、尊敬する人に「ぜったいに大丈夫だ」と言いきってもらえると、難関を乗り越えることができるのですね。自分は一人ではなく、いつも一緒についていてくれる人がいるのだと自信を持つと、考えられないような力がわいてくるのです。

そういう、ぜったいに信頼できる人を自分が持つことの大切さと同時に、自分もまた、人さまに信頼され、人に力を与えてあげられる人になれたら、こんなにすばらしいことはありません。

(『開祖随感』1995年(平成7年)より)

開祖随感を読ませて頂くと、福井教会にもたくさんの観音さまがいることを感じませんか。

教会や別居支部の皆さんの話を聞かせて頂く機会が少しずつ増えてきました。その中で、不安や悩みを抱えている方のそばで、一所懸命に耳を傾け、「大丈夫よ!」と安心や希望を与える様子をたくさん感じ、今日も観音さまにお会いできたなと私が感動を頂いています。

今日は、観音さまのように、目の前の人の声、心の声に耳を傾けて、聴くことに取り組んでいきましょう。 🤗




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