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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん) 17号~

更新日:2021年12月9日

今日は、開祖さまが昭和15年4月5日に御旗(みはた)を勧請(かんじょう)された日です。本会としてはじめてのご本尊の表現形態を、中央に「南無妙法蓮華経」、右側に「天壌無窮(てんじょうむきゅう)」、左側に「異体同心(いたいどうしん)」とされました。天地と同じように永遠に続く(天壌無窮)真理(南無妙法蓮華経)のもとに、体は違っていても心が一つになれば(異体同心)、どんなに困難にみえる世界平和も成就することができるという意味が込められています。今こそ、もう一度その意味をかみしめたいものです。(写真は御旗ではありません)


また、4月8日はお釈迦さまの降誕会を迎えます。

『躍進』1998年の特集の中で、松原泰道師(故人)が、お釈迦さま降誕についての意味を次のように述べています。


お釈迦さまのお誕生は、私たちにとってどのような意味を持つのでしょうか。

ここに、ひとつの名吟(めいぎん)をご紹介します。

生(あ)れませるみほとけはわが光り

これは、大谷派本願寺管長で、俳人としても有名な大谷句仏(おおたにくぶつ)(光演・こうえん1943年没)上人(しょうにん)がお詠(よ)みになったものです。

「釈尊がお生まれになった事実は、わたくしの誕生であり、わたくしが救われる事実にほかならない」と、喜びを永遠の光として受けとめているのです。

私たちは、人間としてこの世に生(せい)を享(う)けました。しかし、ただ誕生しただけでは、人間として生まれてきた意味や価値は分かるはずもなく、考えようともしません。

人生のさまざま苦労にもまれ、苦しみ、悩み、そして仏の教えに出遇(であ)うことで人間としての真の生き方に目覚めていく。その目覚めこそが「人間としての誕生」と言えるのではないでしょうか。

仏の教えによって、自らのいのちの尊さ、ありがたさを心底から実感できたなら、それは、人間として何ものにも替(か)えがたい喜びです。お釈迦さまの誕生。それは、私たちが真の生き方に目覚める誕生につながっているのです。

お釈迦さまが誕生されたからこそ、いのちの不思議さ、真の生き方に目覚めることができたことの有り難さをかみしめていきましょう。




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