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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)104号~

今回は、十界互具の中でも私たちが最も陥(おちい)りやすい六道の世界について学んでみたいと思います。


○六道輪廻(ろくどうりんね)

私たちの大部分が毎日、六道を輪廻(りんね)していながら、自分ではそれに気づきもせずにいるのです。

六道輪廻の輪廻とはサンスクリット語の「サンサーラ」、つまり「さまよう」ことです。言葉を換えれば「苦海(くかい)に没在(もつざい)している」こと、苦しみの海でアップアップしていることをいうわけです。それなのに、自分が溺(おぼ)れていることに気がつかない。そこが問題なのです。

六道とは六趣(ろくしゅ)ともいい、人間の心を本能のままに野放しにしておけば、迷路をさまようように、苦しむ悩みの世界から抜け出すことのできない六つの心の境界(きょうがい)です。すなわち、地獄(じごく)、餓鬼(がき)、畜生(ちくしょう)、修羅(しゅら)、人間、天上(てんじょう)の六つの世界です。この六つの世界を転々とさまようさまを「六道輪廻(ろくどうりんね)」といいます。

普通私たちは地獄とか餓鬼とかという言葉を耳にすると、苦しみにのたうち回る人間の死後の世界を連想し、オドロオドロした気持ちになります。しかし、「六道輪廻」の世界は決して死後の魂(たましい)の生まれ変わりをいうのではなく、生きながらにして陥(おちい)る人間の心の暗黒面を言い表しているのです。

ですから、六道の最初に登場する地獄は、罪を犯した者が死後に責め苦を受けるところにあるのではなく、今、生きている私たちの心の中にあるのです。


今回は、出会いによって自分の心がどのような状態なのかを確認してみましょう。

気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント入力してください。

次回までよろしくお願いします。



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