今回は六道輪廻の人間界(にんげんかい)について学んでみましょう。
○「人間界」-触れる縁によってくるくる変わる世界(フラフラ状態)
「修羅(しゅら)」の次は「人間」です。ここでいう「人間」とは、これまで学んできた「地獄(じごく)」「餓鬼(がき)」「畜生(ちくしょう)」「修羅」の心に突き動かされることがあっても、理性や良心、あるいは道徳律によってそれらを抑えられる状態をいいます。私たちのほとんどはこうした状態の中で毎日の生活を送っています。それが普通の人間の状態です。
しかし、自らの胸に手を当てて考えてみればすぐ分かるように、「修羅」や「餓鬼」の心を理性によって押さえ込み、道徳でもって完全に抑えきれると言い切れる人は少ないのではないでしょうか。怒るまいと思っても、腹の虫の居所が悪ければ、ついカッとなって声を荒げたりします。平静な気持ちでいようと思っても、気にさわる言葉を浴びせられればついムカついてきて、言わなくてもいいことまで言ってしまいます。ウソをつくまいと思っても見栄や体裁(ていさい)からでたらめや作り話を言うこともあります。悪いことと知りながらついやってしまう。善いこともなかなか実行できない、そうしたところで行きつ戻りつしている、そんなフラフラ状態なのが私たち人間です。触れる縁によってくるくる変わる世界、その境地にあるものを仏教では「人間」と名付けているのです。
今回は、出会いによってくるくる変わる(フラフラ状態)自分の心を振り返り、どんな心が湧くのかを見つめてみましょう。
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次回までよろしくお願いします。
フラフラとは、 喜怒哀楽で一喜一憂し右往左往している日常生活なり。
こうじです。 私は、毎日このような事で一喜一憂して過ごしています。 ①毎日、体温、血圧、体重を測定し、記録しその結果で。 ②全国のコロナ感染者の数字の発表を記録しながら。 ③MLBの大谷選手のNHKライブ放送を録画したのを観ながら。 ④ウクライナ情勢の報道を見ながら。 ⑤孫の毎日の成長度を眺めながら。 ⑥ああ、きりかがないなあ。幸せなのかも?☺ 以上です。🙏🙇