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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)106号~

7月に入りましたが、今月から「いい福通心」の配信スケジュールを変更させていただきます。2日、7日、12日、17日、22日、27日に配信していきますので、皆さんよろしくお願いします。


今回は六道輪廻の餓鬼界(がきかい)を学んでみましょう。


○「餓鬼界」-貪(むさぼ)りに苦しむ世界(ガツガツ状態)

「地獄」の次は「餓鬼」の世界です。「餓鬼」とは貪りの象徴です。貪りとは他人のことなどおかまいなし、自己中心に貪る、あれも欲しい、これも欲しいと際限なく自分の欲求を満たそうと思う心です。欲望が際限なく肥大してしまったガツガツ状態です。

生前の罪によって死後、餓鬼道に落ちたものは、絶えず飢えと渇きに苦しめられ、体は針金のようにやせ細ってしまうといわれます。あの姿はまさに物欲におぼれ、痛ましいほど心がやせ細った現代人を象徴してはいないでしょうか。人間の心に巣食う貪りの心が改まらない限り、人間の心はいつまでも「餓鬼」の心にくるしめられ続けます。

人間の欲に中に、三大欲求(睡眠欲・食欲・性欲)があります。生きる上では、この「欲」も必要です。しかし、「欲」はほっておくとどんどん大きくなります。必要以上に求める心、もっともっと欲しいというガツガツ状態の心が餓鬼の心です。

この餓鬼の中には無財餓鬼(むざいがき)、少財餓鬼(しょうざいがき)、多財餓鬼(たざいがき)の三種類があります。

無財餓鬼というのは、生活財など何一つなく、三度の食事も食べられないという気の毒な餓鬼です。

小財餓鬼は、いくらか財産があるにしろ、まだまだ十分に恵まれているとはいえない状態の餓鬼です。

ところが最後の多財餓鬼は、食料も豊富、財産もたくさんもっているにもかかわらず、「もっとほしい」とガツガツと欲張って、人に与えることを知らない餓鬼です。たとえば私たち日本人がアフリカの飢えた人たちのことを知りながら何の痛みも感じずに飽食(ほうしょく)しているとしたら、まさしく多財餓鬼にほかならいわけです。

「少欲知足(しょうよくちそく)」と教えて頂きますが、少ないものでも、それ以上を望まず、満足する心を大切にしたいですね。


今回は、自分の心が餓鬼の心(ガツガツした、もっともっとという心)になっていないかを見つめてみましょう。

気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント入力してください。

次回までよろしくお願いします。




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