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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)111号~

教会長のいい福通心111号


今回は六道輪廻の天上界(てんじょうかい)について学んでみましょう。


○「天上界」-歓喜(かんぎ)の世界(ルンルン状態)

「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」と説明してきた六道の世界の最後は、「天上」です。「天上」とは歓喜の世界です。しかし、これは仏さまの教えを頂き、修行していた悟りの歓喜ではなく、感覚的な喜びです。たとえば、我が子が親の願う大学に入学できたときの喜びとか、マイホームを得たときの喜びといったものです。まさしく、ルンルン状態です。

ところが、目指す大学に入学できたといっても、子供が病床に伏すようなことになれば学校を辞めなければなりません。成績が悪ければ落第の憂き目にも合うでしょう。そのように人間の喜びといってもつかの間のものでしかないのです。

あるいは、マイホームを建てることができたといって喜んでいても、翌日からローンの返済に追われることは目に見えていますし、かりにご主人の会社が倒産するようなことになればせっかくのマイホームも手放さなければなりません。隣家の火事のもらい火を受けて新築の家から焼け出されるということだって日常茶飯時のように起こりうるのです。

つまり、かりそめのものの上に築かれた喜びですから、それに反する出来事が起きれば、いつでも人間の心は、「地獄」「餓鬼」の世界に真っ逆さまに落ちる可能性を持っているのです。天上界はルンルン状態。しかしこれは、まことに冷めやすくて長続きしないのです。

そのように、私たちはいつも六つの心の世界をあてどもなくさまよい続け、苦の世界の人生から抜け出すことができません。そうした悪循環を繰り返しているさまを「六道輪廻」というのです。


今回も、出会いによって自分の心にどんな心が湧くのか、特に天上界(ルンルン状態)になっていないかを見つめてみましょう。

気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント入力してください。

次回までよろしくお願いします。




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