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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)129号~

皆さん、朝夕のご供養はされていますか。なかなか続かないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。読経をすることは、心が浄まり体にも良いことが実は科学的にも証明されているのです。今回からは読経が身心に与える影響を学んでいきたいと思います。

まずは、有田秀穂先生(脳生理学者)の記事(『やくしん』2016年2月号)から学んでいきましょう。


高名なお坊さんを見て、こう思うことはありませんか。「背筋がピンと伸びて、表情もきりりと引き締まり、心は常に安穏とし、ものごとに動じることはない。まさに修行の賜物(たまもの)」。実はその状態をつくっているのが、脳内で分泌される「セロトニン」なのです。

セロトニンは心や体に様々な作用を促す神経伝達物質です。大脳の下部に位置し、脊椎(せきつい)に最も近い場所にある脳幹内のセロトニン神経によって合成されます。寝ているときには、合成は行われず、朝、私たちが目覚めると同時に合成を開始し、次第に脳内のあらゆる部位に分泌を始めます。

セロトニン神経を英語で「ハピネス神経」と言いますが、それはセロトニンが私たちに元気ややる気をもたらし、またストレスを軽減して、心の安定を保ってくれるからです。うつ病の人は、セロトニン分泌が極端に少なくなることも実験で明らかになっています。

セロトニンは普通の生活でも分泌されますが、あることを行うと分泌が高まり、幸せな状態が継続されます。

その状態を作るのが僧侶が普段、修行として行う「読経」や「坐禅」なのです。正確には、読経や坐禅を行う際の呼吸のリズム運動が、セロトニン分泌を促してくれます。


次回はセロトニンの作用を学んでみましょう。お楽しみに。

今回は、身心共に功徳があるご供養を真心込めて、背筋を伸ばしてさせていただきましょう。

コメント(気づき、発見、疑問、感想等)があれば記入してください。

次回までよろしくお願いします。




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