今回も、1993年11月の「佼成」開祖さまご法話、「出会いを大切にする ~来し方をふり返って~」から学ばせていただきます。
○出会いは仏性を見ること
もしも飯塚さんとの出会いがなければ、新井先生との出会いもなかった。新井先生との出会いがなければ、私の法華経人生もなく、おそらく立正佼成会もなかったでしょう。こう考えてみますと、出会いがどれほど大事であるか分かりましょう。
もちろん、人と人との出会いがすべてこのような一大事になるとはかぎりません。しかし、どんな出会いにも必ず意義があるのです。その出会いを大切にするには、相手の仏性を見ることです。仏性を拝むことです。そうすれば、楽しい出会いはもちろんのこと、不愉快な出会いにも教えられることがあるはずです。
お釈迦さまが悟りを開かれ、その悟りをかつての同行の友だった五人の比丘に伝えようと、鹿野苑(ろくやおん)へ旅しておられる途中、ウパカという修行者とすれ違いました。ウパカはお釈迦さまの体から金色の光が射しているのを見て驚き、「おん身はだれを師とする人ですか」と尋ね、お釈迦さまは「私は独りで悟りを開いてブッダとなったのである」と答えました。ウパカは「あるいはそうかもしれませんなぁ」と言い、首を振り振り去っていきました。
もしそこで立ち止まって、その教えをうかがう気持ちになれば、人類永遠の指導者であるお釈迦さまの第一番目の弟子となったことでしょう。せっかくの出会いをムダにしてしまったのです。
どんな出会いにも必ず意義があり、その出会いを大切にするには、相手の仏性を見ること、仏性を拝むことと教えていただきました。そうすれば、楽しい出会いはもちろんのこと、不愉快な出会いにも教えられることがあるというのです。
今回は、出会いを大切にするために、相手の仏性を見る、拝むということを意識して出会いをしてみましょう。
次回までよろしくお願いします。
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