今回も「怒り」について考えてみたいと思います。やくしん(2010年6月号)の「ズバリ!怒りの対処法」(監修 心理カウンセラー 藤井雅子)から学んでいきたいと思います。
前回からの続きです。
ステップ2 「~べき思考」を発見する
自分の怒りの感情と向き合ったら、次に段階を追って怒りの正体を見つめていきます。では、事例をあげてみていきましょう。
例えばいま、あなたは映画を観に行くために友人と待ち合わせをしているとします。ところが約束の時間になっても友人は現われず、携帯電話もつながりません。結局、上映時間が過ぎてしまいました。さて、この時、あなたは何を思うでしょうか?友人に対して、「約束の時間は守るべきだ」「連絡ぐらい入れるべきだ」と思いませんか?
当然と言えば当然ですが、実はあらゆる怒りには、相手に対して「~べき思考」=過剰な期待が隠れているのです。夫婦げんかを思い出してみてください。あなたの心の中に、「~べき思考」が潜んでいませんでしたか?つまり、自分の期待と現実の不一致が大きければ大きいほど、人は怒りを感じるのです。
ステップ3 「裏感情」を見つめる
自分の中に「~べき思考」が発見できたら、今度はその裏にある自分の感情を見つめていきます。先ほどの例で、相手を待ってイライラしているとき、一方であなたは何を考えたでしょうか?
友人の身に何かあったのではないかという心配、待ち合わせ場所を間違えたのではないかという不安。もしくは、自分の存在を無視されたのでは?という寂しさや悲しみを味わう人もいるかもしれません。
感じ方は人それぞれですが、怒りの裏には必ず、不安や恐れといったあなたの弱い感情が隠れています。その「裏感情」とセットになって、相手に対して「~べき思考」が生まれ、怒りが湧いてくるのです。つまりこれこそが、怒りの正体なのです。
「怒り」が湧いてくる陰には、「~べき」という相手に対しての過剰な期待があるのですね。そして怒りの裏には必ず、不安や恐れといった自分の弱い感情が隠れているそうです。その「裏感情」とセットになって、相手に対して「~べき思考」が生まれ、怒りが湧いてくるのですね。怒りが湧いてくる裏には自分が見ようとしていない弱い感情が隠れていることを知ることは大事なことですね。
今回は、「怒り」が湧いてきたとき、「~べき」という相手に対しての過剰な期待がなかったか、自分をふり返ってみましょう。
次回までよろしくお願いします。
コメント(気づき、発見、疑問、感想等)があれば記入してください。
訂正あります。 「はず、べき、もの」でした。 こうするはずだという思い、 こうするべきだという思い、 こうするものだという思い、 こういう固定観念は、 人として恥ずべきものだ。 素直に見ようでした。 合掌
コウゾです。 べき思考については、 いい福通心20号で諸行無常での固定観念の「はじ、べき、もの」を捨てましょうと教えて頂いたことを突き止めました。\(^o^)/ 恥じべきものは、「怒り」にも繋がるのですね。 私の様な老いた弱輩者は、固定観念の塊で出来ている様なものです。(^-^) 次が又々、楽しみになりました。