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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)139号~

今年も残り少なくなってきました。忘年会やクリスマス会等、家族や家族以外の人と出会う機会も多くなっていく時期です。しかし、その出会いの中に、つい腹を立てたり、怒りが湧いてきたりすることもあるかもしれません。仏教では「貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)」の三毒といって、自分だけが得をしたいと貪(むさぼ)る心(貪欲・とんよく)、自分の意に満たないために怒る心(瞋恚・しんに)、本能のままに行動する愚かさ(愚痴・ぐち)が、私たちの人生を阻害し、苦悩を助長させるものと言われます。

今回からは、その中の「怒り」について考えてみたいと思います。やくしん(2010年6月号)の「ズバリ!怒りの対処法」(監修 心理カウンセラー 藤井雅子)から学んでいきたいと思います。


怒りの感情はなぜ湧きあがってくるのでしょう。ここでは、4つのステップを踏みながら、怒りの正体をあきらかにしていきます。


ステップ1 怒りの感情を受け入れる

あなたは、「怒り」の感情を悪いものだと誤解していませんか?実は湧きあがる感情に善悪はありません。あらゆる感情は、自分ではどうしようもなく瞬間瞬間に湧きあがってくるものだからです。

ですから、たとえ感情を抑えつけたとしても無かったことにはできません。むしろ怒りに蓋をしてしまうと、その感情は心の奥底に溜まって熟成され、ある日突然爆発してしまう、ということも……。

こんな悲劇を避けるために、「怒り」は自分の感情に目を向けるよう、警告してくれているのです。つまり、怒りは「心の声を聴いて!」という内なる自己からの貴重なメッセージ。まずは、怒りを抱いている自分を許すことからスタートしましょう。


今回はステップ1までにして、続きは次回に紹介します。「怒り」は、自分の感情に目を向けようとする警告であり、怒りを抱いている自分を許すことからスタートするといいのですね。

今回は、「怒り」が湧いてきたときは、自分の感情、「心の声を聴いて!」というメッセージと受け止め、自分をふり返ってみましょう。


次回までよろしくお願いします。

コメント(気づき、発見、疑問、感想等)があれば記入してください。




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1件のコメント


こ う じ
こ う じ
2022年12月17日

コウシです。 怒りの心を、自らが受け入れるとは、初めて聞きました。 そこで、 怒りの(い):イライラの心 怒りの(か):カッカカッカの心 怒りの(り):理解(受容)する 事なり。 次の通心号が待ち遠しいですね。

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