年末年始に帰省した時に、大聖堂を参拝させていただきました。皆さんもご存知かもしれませんが、大聖堂は開祖さまの願いが込められております。そして法輪閣の建物もそうですが、植樹された樹木にも開祖さまの願いが込められています。
法輪閣入口の榧(かや)の木もその一つです。学林創設30周年記念誌『大樹』に寄稿された、開祖さまの「学林創設三十周年を迎えて」から紹介したいと思います。
「大樹」という言葉を聞いて私が思い出しますのは、法輪閣の入り口の門のわきに植えた榧(かや)の木のことでございます。
あの榧の木は法輪閣の建設に当たって私が直接、造園業者を訪ねて、「法輪閣の玄関に植える木は、これだ」と思い定めて買い求めたものでした。
その榧の木は年輪を経てすでに成長が止まり、太い幹は白い木肌をあらわにしておりましたが、その横から新鮮な若芽が吹き出しておったのです。
どっしりと構え、すっくと聳(そび)え立つ老木から、はじけ出るような緑の芽は、あたかも親の命を受け継いでほとばしる若い命の象徴とも見えました。
その大樹の姿に立正佼成会の未来のあるべき姿を見たのであります。それがいま、枝葉を存分に広げた鬱蒼(うっそう)たる大樹に育っているのです。
約30年前に読ませて頂いた内容も、その時は老木からはじけ出た緑の芽が自分であると受けとめていました。しかし、時間が経つにつれて私自身も年齢を重ねていく中で、自分の身の振り方を考えるようになり、受け止め方も変わってきました。
頭にも白いものが増えるなど、私も変化してきました。少しでも若い芽、青年を育てていきたいと思います。
写真を見るたびに、そして、本部参拝が再開された時に見た時は、この内容を思い出していただけたら嬉しいです。
今回は、自分の家族、身近な方に、自分が信仰をはじめたきっかけ、その中での気づきや学びを少しでも伝えてみましょう。
気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント入力してください。
次回までよろしくお願いします。
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