寒修行も明日がいよいよ最終日。朝6時からの本部配信映像、9時からの教会配信映像、または個人のペースでそれぞれが寒修行に取り組めたのではないでしょうか。
寒修行の最終日が節分です。今回は節分にちなんで、開祖随感から次の内容を紹介します。
○真珠貝の心 1992年(平成4年)
節分には、「福は内、鬼は外」と唱えて豆まきをしますが、その鬼はどこにいるかというと、自分の心の中にいるのですね。みんな、自分の見方、考え方の癖で苦をこしらえているのですが、それに気づかずに、あの人のせいだ、この人のせいだと、まわりのせいにしてカッカし、イライラしている。それでニョキニョキと角が生えてしまうのです。その鬼になっている自分が見えないのです。
ですから、いつもそばについていてくれて、「ほら、それが鬼の心ですよ。その心が不幸を呼んでしまうのですよ。見方をこう変えると福の神がくるんですよ」と教えてくれる、いわば人生のコーチが必要なのです。そういうコーチがいないと、自分の心に住みついた鬼をなかなか追いだせないわけです。
幸福を呼ぶ心とは、たとえば真珠貝が異物が自分の中に入ってきてもそれを幾重にも包んできれいな真珠にしてしまうような心だ、と教えてくださった方がいます。おもしろい譬えではないですか。
鬼の心を真珠貝の心に切り換えさせてくれるのが、サンガの仲間同士の磨き合いです。
今回の寒修行は、寒波の影響で途中から大雪になり、教会や別居道場を数日間閉鎖せざるを得ない状況となりました。教会での寒修行映像配信はなんとか続けさせていただきたいとは思いながらも、続けられるか、中止にしたほうがいいのかと迷いました。寒波が来なければこんなに迷わなくてもいいのにと思う心も湧き、イライラとして心が鬼のような状態だったかもしれません。
しかし、部長さん方と話し合う中で、「皆さん来られなかったら私たちがお役をしますよ」という声に励まされたり、施設担当や壮年の皆さんが早くから除雪をする姿に感動したり、教務や各支部の皆さんの笑顔を見たり話をしたりする中で、「やることは一所懸命に取り組み、あとは仏さまにお任せしよう」という、穏やかな心になりました。
また、15支部の皆さんが見えないタスキをつないで心一つに取り組んでくださったことに感謝です。サンガの仲間のお陰さまを感じました。本当にありがとうございます。
最後まで寒修行に真心込めて取り組んでいきましょう。
今回は、周りの人とぶつかり合っている鬼のような心になっていないかを振り返り、もしそのような自分に気づいたらサンガの中で磨き合いましょう。
気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント入力してください。
次回までよろしくお願いいたします。
写真は足羽川沿いから見た朝日です。
コウシンです。
「見えないタスキ」を
「つなぐ」
み:皆が
え:笑顔で
な:仲良く
い:一緒に
タ:助け合い、
ス:救いの
キ:絆
を
つ:紡ぎ、
な:仲間(善友)づくりを
ぐ:具現化しましょう。
合掌。