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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)151号~

前回まで、諸富祥彦先生(明治大学文学部教授)の「心に潜む固定観念」(「やくしん」(2010.10月))から学びました。

今回は、前回の続きで「固定観念のほぐし方」を諸富祥彦先生(明治大学文学部教授)から学んでいきましょう。


○ステップ1 否定的な感情を見つめる。

はじめに、自分の人間関係を今一度ふり返ってみましょう。知人や友人、近所づきあいの中で、例えば、「あの人は冷たい人」「信用できない人」などと感じる相手がいれば、その否定的な感情を正直に見つめてみてください。実はそうした感情の背景には、必ずあなたの固定観念が潜んでいます。

人は誰もが長所と短所の両面をあわせ持っています。なのに、なぜ相手の欠点ばかりが気になってしまうのか。まずは、自分自身の否定的な感情を見つめることから始めましょう。


○ステップ2 自分の観念を疑う。

次に、なぜ相手に対して否定的な感情がわき上がってくるのか、その原因を見つめていきます。

例えばあなたが、Áさんに対し「冷たい人だ」とレッテルを貼っているとします。でもその思い込みは、過去に出会った別の人の印象を“コピー”している場合が多いのです。例えば、Aさんが、冷たい自分の父親と似ていれば、無意識にAさんと父親を重ねて見てしまい、Aさんの人柄を決めつけてしまうわけです。ですから、相手への否定的な感情は、自分が作り上げたイメージ(観念)によるのではないかと疑ってみてください。

ここで気をつけたいのは、「Aさんは冷たい人だ」というあなたの固定観念を、誰かと共有してしまうことです。そこには自分の抱いた感情を第三者に理解してもらうことで安心したいという心理が隠れています。あなたが、相手への否定的な感情を誰かと共有していたなら、ぜひ、その心を見つめ直してみてください。


つい家族や身近な人に対しては、「いつもこの人はこのようにする人だ」と知らず知らずに欠点を見てしまうことがあります。振り返ると、身近な人だけに私の中に「こうしてほしい」「こうあってほしい」、だから「○○するべき」という固定観念が出てくるのだと感じました。

今回は、相手の欠点が気になったら、自分自身の否定的な感情を見つめてみましょう。

気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント入力してください。

次回は今回の続きから学んでいきます。次回までよろしくお願いいたします。




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