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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)152号~

今回は、諸富祥彦先生(明治大学文学部教授)監修の「固定観念のほぐし方」を、前回の続きから学んでいきましょう。


○ステップ3 歪んだ固定観念を修正する

自分の固定観念に気づいたら、今度はその思い込みを修正していきます。先の例で見ていきましょう。

Aさんは自分の父親に似ているだけで、当然父親とは別の人格を持っています。ではなぜ、「Aさんは冷たい人だ」と、心の中で距離を置いてしまうのでしょう。父親に似ているAさんに心を開けば、冷たい父を自分は認めてしまうことになる、と無意識に思い込んでいるのかもしれません。また、父親との関係で傷ついた記憶がよみがえってしまうために、Aさんとのふれあいを恐れているのかもしれません。

いずれにせよ、そのように思い込んでいるのは、相手のせいではなく「自分の都合」なのです。そうした思い込みによる歪んだ固定観念は、可能なかぎり修正していきましょう。

あなたがいま、相手に対する否定的な思いを誰かと共有していたとします。周囲の人と一緒に特定の人を悪者に仕立てあげてしまっている自分に気づいたら、まずは、そんな仲間から距離を置いてみてください。きっと、相手を嫌う理由が自然と無くなっていくはずです。


○ステップ4 笑顔で語りかける

ここまで自分の感情を見つめられたら、今度は、否定的な感情を抱いていた相手に対して自分から笑顔で語りかけてみましょう。他者は自分の心を映し出す鏡です。あなたがマイナスの固定観念を持っていなければ。何か特別な理由がないかぎり、きっと相手もあなたの笑顔に応じてくれるでしょう。このときあなたは、人間関係を難しくしていたのは自分の側の勝手な思い込みが原因だったと肌で感じるはずです。

人間関係を左右するのは、ふれあうあなたの心のありよう次第、あなたが相手の「良き縁」となれれば、自ずとこれまで見えなかった相手の素晴らしさに気づき、豊かな人間関係を築いていけるはずです。


前回と今回は、「固定観念のほぐし方」を学びました。固定観念は自分自身が作り出しているものであり、自分自身が作り出したものであれば自分自身でほぐしていくことができます。そのためには自分を客観的に見て、歪んだ固定観念を修正していくことが大事なのだと思います。そして、自分が相手の「良き縁」になろうとすることが大事であると教えていただきました。

「目の前の人に喜んでもらえるように、自分にできることを精一杯取り組む」ことの大事さを教えてもらいますが、このことは自分の固定観念をほぐす、捨てていくために大切な実践なのだと思います。「挨拶をする」ということは身近にできる実践です。

今回は、笑顔で自分から挨拶をしていきましょう。

気づき、発見、疑問、感想等があれば、コメント入力してください。

次回までよろしくお願いいたします。




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