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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)154号~

3月は卒業式や引っ越しシーズンです。別れや新たな出会いもある変化の多い月でもあり、寂しさや不安、期待が入り混じった、さまざまな心が動きやすい時期でもあります。

人との出会いだけでなく、さまざまな出来事にも遭遇することも多いと思います。

しかし、同じ出来事に遭遇しても、人によって感じ方、とらえ方が違います。それは、その人の思い方の傾向(心のクセ)の違いによるものです。

人と対峙したとき、いつも身構えてしまう。失敗をするといつも人のせいにしてしまう。

逆に自分を責めて卑屈になる。そんな心のクセが、“生きにくさ’を感じる原因となっていることも、少なくありません。

今回からは、ネガティブになりがちな<心のクセ>に気づき煩瑣なことに揺るがない心づくりについて、以前も紹介した心理カウンセラーの藤井雅子さんの記事「内省で見つけよう!心のクセ探し」(やくしん 2011,12)から探っていきます。

○心の実体は思考と感情

皆さんは、心はどこにあると思いますか? 実は、心は脳にあります。思考と感情のことを私たちは心と呼んでいるのです。

何かの出来事に遭遇したとき、私たちはまず、思考で受けとめます。その思考は成育歴によって刷り込まれてきた価値観、考え方であり、無意識のうちに働いてしまうものです。

一方、感情にはポジティブな感情とネガティブな感情がありますが、私たちがどんな思考で物ごとを受けとめたかによって、湧いてくる感情が違ってくるのです。

ですから、自分はどういう思考パターンの持ち主で、そのことによってどういう感情が湧きやすいのかに気づくことが、〈心のクセ〉を知る第一歩です。


この続きは次回で紹介をします。

私は、お役のお陰さまで仏さまの教えに沿った受け止め方、考え方、見方をしようとしています。少しずつそのことが習慣になってきたなと安心していると、時々、他人との出会い、特に身近な家族との触れ合いの中で衝突することがあり「やってしまった」と反省することがあります。

自分を振り返ってみると、仏さまの教えに沿っていこうと意識しているときはいいのですが、無意識で言ってしまったことが原因のことが多いのです。

意識をしていないと、自分が刷り込んできた価値観や考え方、心のクセが出てきているのだと感じます。「やってしまった」と思ったときにこそ、自分を振り返り自分の心のクセに気づいていくことが大事だと思います。


今回は、さまざまな出来事に遭遇した時に感じることを通して、自分はどういう思考パターンの持ち主で、どういう感情が湧きやすいのか、〈心のクセ〉を知っていきましょう。

次回までよろしくお願いいたします。




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