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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)156号~

18日から24日まで春のお彼岸です。お彼岸会の心構えを掲載しましたので、お読みいただき、各家庭でご供養をしてください。

今回も、ネガティブになりがちな<心のクセ>に気づき煩瑣なことに揺るがない心づくりについて、心理カウンセラーの藤井雅子さんの記事「内省で見つけよう!心のクセ探し」(やくしん 2011,12)から探っていきます。前回からの続きです。


○事実を受けとめる訓練

ネガティブな感情のもととなる心のクセを変えていくためには、当然その思考を修正する必要があります。思考は育ってきた環境や成育歴によって、何年もかけて作られてきたものですから、簡単に修正することはできませんが、意識していけば必ずよい方向に転換することができます。

大事なのは、自分を責めないこと。なぜなら、責めることによってやる気がでたり、前向きな思いになることはまずないからです。

ですから、「あ、また人のせいにしている」と気づいたとき、まずはそんな自分をただ受けとめていく努力をしていきます。受けとめるだけでよいのです。そして、「あ、またいつものクセが出ちゃった。いけない、いけない」と思う程度に抑えておくのです。それは失った機能を回復するために行なうリハビリテーションと同じで、何度も何度も繰り返していくなかで、少しずつ、事実を受けとめ、修正していけるようになります。

ですが、ネガティブな思考を正反対のポジティブな思考に変えていくのは至難のわざです。

よく例に出すのですが、コップの水があと半分しかないと見るか、まだ半分あると見るか、受けとめ方で違ってくるという話がありますが、無理にポジティブな思考になる必要はないのです。

まずは、〈私は半分しかないと受けとめる傾向にあるんだな〉と、自分を客観視していくのです。そのうえで、「コップに半分、水が入っている」と“事実”だけを、冷静に見ることを心がけます。

それができれば、ネガティブな感情が生じることもありません。何度も何度も事実だけを見られるように努力していきましょう。そうして繰り返していくうちに、自分を客観視することが普通にできるようになっていくでしょう。

また、攻撃的な衝動にかられてしまったら、まずは、間(ま)を取ることも大切です。自分の心をクールダウンしてあげるのです。

その場を離れられるのであれば、とにかく席をはずす。一人になれるトイレなどに行きましょう。その場を離れられない状況ならば、深呼吸したり、自分なりのおまじないなどを決めて、心の中で唱えます。そして、落ちついたら、冷静に自分の心を見つめましょう。先ほど述べたやり方で、ネガティブな感情を抱かせてしまった「思考パターン」を見つめるのです。


今回は、事実を見ることを意識して、自分を客観視することを大切にしていきましょう。

次回までよろしくお願いします。




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