もう廃刊になってしまいましたが、壮年部向けの雑誌「DANA(ダーナ)」がありました。面白い内容だけ切り抜いて保存していました。何年の雑誌だったのかメモしていなかったのでわかりませんが、特集「カラを破ってみる」という内容で、私が好きなプロコーチ・作家の野口嘉則さんの記事「自分らしさを発揮し、人とも調和するには」がありましたので紹介します。
○人生を作っているのは、ものごとを解釈する自分の思い込み
自分らしさを発揮しながら、人とも調和していく―。
それが実現したら理想の人生です。
しかし、現実はそう都合よくいかないと思われがちです。確かに難しいかもしれませんが、私は、誰もが理想の人生を叶える力を持っている、と思うのです。
心理学に、「自分の感情や行動は、出来事をどのように解釈したかで決まったもの」という考え方があります。
つまり、身の回りに起きたことは、自分の考え方によるもので、「人生は自分の解釈によって作られている」といえるのです。ところが、多くの人は自分自身の正直な感情や考え方に、なかなか気づけません。そのため、「人生は出来事によって作られている」と錯覚しがちなのです。
例えば、職場の上司が話を聞いてくれず、しかも叱られてばかりいれば、「上司のせいで仕事が楽しくない。人生もつまらない」と考えてしまいがちです。このように不幸の原因を人や条件のせいにすれば、被害者意識が生じます。その結果、無力感に陥ったり、憎しみや怒りなどの悪い感情が生じます。
しかし、同じ上司の下で働きながら、上司とうまくやっている人がいるかもしれません。上司とはうまくやれなくても、仕事は楽しんでいる人がいるかもしれないのです。
周囲を見渡せは、同じ条件や境遇でも、一人一人の人生がみな違うのがわかります。考え方や受け止め方の違いが、結果を変えているのです。
そこに気づくと、自分の人生は自分で作っていたのだとわかるでしょう。「オレは不運だ」と嘆き、恨みたいことがあっても、それは自分が選んでいた現実なのです。
自分の考え方次第で、人生は変わる。そうとらえれば、他人を変えようと思う必要がありません。自分をどう変えるかに目が向くので、謙虚さや前向きさを持って人生を歩んでいけるようになるのです。
仏教では「一念三千」といって、人間の心の持ち方ひとつで、三千の世界が変わると教えてくださっています。開祖さまは、そのことをわかりやすく「自分が変われば相手が変わる」と教えてくださっています。私の心の持ち方、考え方次第で、周りが変わってきますので、今の心を善き方向にむけていくことを大事にしていきましょう。
次回までよろしくお願いします。
写真は法輪閣の庭園です。
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