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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)172号~

前前回から、過去の「やくしん」(2001,2)の特集「だれでもつまづく人間関係」の中から、永崎一則(話力総合研究所所長)さんの「おしゃべりな人は、話し上手か!?」を紹介しています。今回もその続きです。ぜひご覧ください。


○人を愛し、愛されるには

よく「傾聴は、愛の始めなり」と言われます。この言葉にあるように、相手の話に耳を傾けることは、人を“愛する”気持ちから自然に表出されるものです。

愛とは、相手が喜んでくれれば少しぐらいの労はいとわないという、自己犠牲の表われです。だれに対しても、このような愛をもって、相手の話に耳を傾けることができれば、周囲に調和が生まれ、争いはなくなることでしょう。

人の話を聞くことは、自分勝手な結論や独りよがりの発想から解放されるため、新しい発見にもつながるものです。また、話を聞くという精神的な労働を通して、忍耐力を養うこともできるのです。

聞くということの恩恵が分からないと、人が話している途中で話の腰を折ったり、話や言葉のあげあしをとって、自分で独演会をやってしまうものです。相手の話に水をさしたら、話の火種は消えてしまいます。十分気をつけましょう。

要は、話す人も聞く人も、相手を思いやる“配慮”が肝心です。愛をもって相手の話にひたすら耳を傾け、何を言おうとしているのかを聞いて、的確な応対をする心遣いこそが、よりよい人間関係を築くのです。


「傾聴は、愛の始めなり」とは、とても良いことを学びました。以前、「傾聴とは敬聴(けいちょう)」とも教えていただいたことがあります。相手の話に耳を傾けることは、人を“愛する”気持ち、相手を敬う気持ちから表出されるのですね。

最後にもありましたが、話す人も聞く人も、相手を一人の人間として大切に思いやる“配慮”が肝心なのですね。愛・慈悲・思いやりをもって相手の話にひたすら耳を傾け、何を言おうとしているのかを聞いて、的確な応対をする心遣いを大切に、よりよい人間関係を築いていきましょう。

次回までよろしくお願いします。



写真は「味の素スタジアム」です。


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