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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)183号~

更新日:2月15日

教会長のいい福通心183号

前回から、「道場観」「即是道場」について学んでいます。今回も、特集「このとき、この場が私の道場」(やくしん1999年7月)から学んでいきましょう。

○教会道場は心のドック

職場や家庭で道を求めようと日々精進していても、心をかき乱されることが起きてきます。そんな中、一人道を求めることほど孤独なことはありません。悩みや迷いが積み重なり、せっかく広げた心のアンテナも、ゴミが付いたり折れたりしてしまいます。

私たちはよく観ていくと、大きな調和のとれた歓びにあふれた世界に生かされています。どんな状況にあっても太陽は昇り、木々は清浄な酸素を出し続けます。すべてのものが、生きていることを励ましているかのような世界です。

そんな世界で暮らしていることに気づくことで、生きる気力が湧いてくるものです。そのためにも、折れたアンテナを直し、ゴミを取り除くメンテナンスをしてくれる場所が必要となってきます。

いつでも仏の教えにふれることができ、いろいろな角度から、多くの人に自分を見ていただき、お互いに磨き合い、心を清めるための仲間(サンガ)と、集う場所(道場)が必要です。その意味で、教会道場は、道を求めて生きる私たちの心のより所と言える場所なのです。

長い航海で、荒波や強い日射しによって傷ついた船は、船の建造や修理、荷役作業を行うドックで修理されます。それと同じように、道を求めることに困難を覚えたり、人とのふれあいに迷いが生じたときに、親身に話を聞いてくれたり、相談に乗ってくれるサンガの仲間や、ご本尊さまの慈顔を拝すことができる教会道場は、私たちにとっての心のドックと言えます。

教会道場があることで、私たちは、日常生活という大道場、本場所で、安心して道を求めるための修行ができるのです。

「即是道場」とは、自分が居る所、住んでいる所、身を置く所、すべてが道場であるということです。

しかし、自分が居る場で一所懸命に取り組んでいる中で心のアンテナに感度が悪くなり、迷うことがあったり、知らず知らずのうちに自分中心になったりすることもあります。ものの見方、考え方、受け止め方がズレてしまい、心の不具合が生じているかもしれません。

体でも定期検査があります。車でも定期点検や車検整備もあります。心のドックである教会や道場に定期的に参拝し、ぜひ仏さまの教えによって心のメンテナンス(保守)をすることを心がけていきましょう。

次回までよろしくお願いします。



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