早いもので12月に入りました。12月は一般的には一年の締めくくりですが、佼成会にとっての年度初めの月です。今年の振り返りと新しい年を迎える準備をさせていただきましょう。
「会員綱領」の内容について学んでいます。今回から「信仰を基盤とした行学二道の研修に励み」の部分です。
「やくしん(2019年6月~8月号)の特集、「私の『会員綱領』」から引用しています。
「信仰を基盤とした行学二道の研修に励み」
○サンガのなかでの実践が幸せに導く力に
私たちはいつの間にか自己中心の考え方に片寄る可能性をもち合わせています。
仏さまの教えがどれほど尊く、正しいものかと分かっていても、自分一人で実践することは簡単なことではありません。一人でいると、つい怠け心やわがままな気持ちが起きたり、人を責めてしまったりと、知らず知らずのうちに自分本位の方向へと進んでしまいがちです。
阿難(あなん)尊者が「善(よ)き友と共にあることは、この道の半(なか)ばにあたりましょうか」とお尋ねした時、釈尊は「いや、善き友と共にあることは、聖なる道のすべてである」とお答えになられています。
この話から分かるように、仏さまの法を学び、実践しようとする人びとの集まりであるサンガのなかで修行することが重要です。なぜなら、自分のことよりも、まず人さまの幸せを願って行動している人たちの仲間に入ることで、いつの間にか自分も正しい道を歩めるようになっているからです。
三宝(さんぽう)(仏・法・僧)帰依(きえ)に徹し、サンガと共に「信仰を基盤とした行学二道の研修」に励むとき、日々の出会い、ふれあいに仏さまのはたらきを感じ、救い救われの世界が広がっていくのです。
私たちのサンガには、年齢関係なく、「この方のこのようなところ素晴らしいなあ」「自分も真似したいなあ」「自分はここまで行動できていないなあ。まだまだ至らないなあ」など、たくさんのことを気づかせ、身をもって示してくださる方がたくさんいます。私もそのようなサンガのお陰さまで、少しでも真似をして、自分を律し整えようと努力中です。宝の宝庫だと感じます。サンガの姿に、仏さまの姿やはたらきを感じることができます。
サンガのこの部分を真似したいと思うところを思い浮かべて、実践していきましょう。
次回までよろしくお願いします。
写真は前回に引き続き富山から。氷見の朝の景色です。
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