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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心⁽つうしん)219号~

2月15日はお釈迦さまがお亡くなりになった涅槃会でした。お釈迦さまは入滅される前に自灯明・法灯明を説かれました。開祖随感の中に、自灯明・法灯明について説かれている内容がありますので学んでみましょう。

「自灯明・法灯明」 (『開祖随感』1993年(平成5年))  

 

冷戦構造がくずれて、「こんどこそ世界に平和が実現する」と期待した矢先、世界のあちこちで紛争が噴きだしてきました。大国も政治不信に大きく揺らいでいます。これまで冷戦構造によって、世界ががっちりと締めつけられてきたそのタガがはずれたことで、自分たちの民族、自分たちの国の権威を一挙に回復しようとする意識の高まりともみられますが、うっかりすると、混乱と無秩序が世界を覆いかねません。

お釈迦さまは、「自分をよりどころとし、他人をよりどころとしてはならぬ。法をよりどころとし、他をよりどころとしてはならぬ」という「自灯明・法灯明」の教えを説かれました。

本当の自分をよりどころとするということは、自分一人だけポツンと存在しているのではなく、周囲の社会とのつながりによって生かされている存在である自分に気づくことです。その全体の中で、自分はどういう役割を担っているのか、それを自覚することこそ自己の尊厳を知ることでありましょう。

個人も、国も、そこのところをかみしめなくては、新しい世界は開けないと思うのです。

30年前のご法話ですが、今の世界情勢、そして私たちの日常にもぴったり当てはまる内容です。さまざまなつながりの中で支えられ、生かされている自分であることに気づき、自分の持ち味や役割を発揮していくことがとても大切なことですね。

つながりを感じていくには、こちらから声をかけていくこと、まずは挨拶からはじめてみましょう。

次回までよろしくお願いします。




写真は豊洲の「千客万来」です。

2月1日にオープンしたそうです。

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