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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)223号~

何回かに分けて常不軽菩薩のことや仏性礼拝について学んでいます。今回も、『やくしん』(2018.12月号)の特集「常不軽菩薩に学ぶ―仏性礼拝行」から学んでみましょう。



〇拝む心が拝まれる心


本会の修行はすべて仏性礼拝行です。法華経には、仏性礼拝行を実践し続けた修行僧・常不軽菩薩が描かれています。


常不軽菩薩は、どんな迫害を受けても、相手の仏性を信じ切りました。怒りにとらわれたり、恨みをつのらせたりするような出来事が次々と起こっても、その都度心を清め、仏性礼拝を続けたのです。そしてついに、常不軽菩薩は仏の悟りを得ることができました。


例えば、家庭や職場のなかで、ちょっとしたことで逆上したり、人に当たり散らしたりするような人がいると、常不軽菩薩のように相手の仏性を信じ切ることは容易ではありません。それでも、「自分と同じように迷いながら成長しようとしている人だ」と、その人の言動の奥にあるものを観ていくと、切羽詰まった訴えや、そうせずにはいられない切なさを分かってあげられるかもしれません。相手が間違っていると思っても、相手の表面の言動に振り回されず、自分から譲って歩み寄る。相手を変えるのではなく、相手をあるがまま、いいところも悪いところもひっくるめて受け入れる。裏切られても、裏切られても、相手の仏性を信じてみる。そして、その人の奥に秘められた尊いものに気づけたとき、自分自身も仏さまの心になっているのです。互いの仏性が開顕するのです。


人さまと出会い、つながっていくことを繰り返して、私たちは仏性に気づくことができます。相手を仏と信じ、仏性礼拝行をし続けた常不軽菩薩に倣い、勇気をもって一歩踏み出しましょう。すると、思いがけない縁が動き出し、互いの仏性が起こさしめられ、新たな世界が見えてくるのです。



この内容のように関りたいと努力していますが、まだまだそこまではいけないことが多いですね。しかし、このように学ぶからこそ、理想と現実のギャップを感じています。ギャップを感じるからこそ、少しでもギャップを埋めていきたいと思います。


次回までよろしくお願いします。




 

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