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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)225号~

何回かに分けて常不軽菩薩のことや仏性礼拝について学んでいます。

今回は、1992年(平成4年)の開祖随感から紹介します。

○二つの礼拝行  

法華経には、石を投げつけられようが杖でたたかれようが、一心に相手を拝み続ける常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)の礼拝行が説かれています。そしてもう一つ、自分に仇をなす相手をもお師匠さんと拝む「提婆達多(だいばだった)が善知識」の礼拝行が説かれます。この二つの礼拝行を忘れずにいれば、信仰者として合格だと思うのです。

「こうなってほしい」「ああなってほしい」と、自分にとって都合のいいことばかりを願っていると、それがことごとく裏目に出て、いつもしかめっ面でいなくてはならなくなってしまうことが多いのです。あれこれと心配ばかりしていると、その心配したとおりの結果になりがちなのですね。

ですから、どんなことが起ころうと、どんな人に出会おうと、「これが自分の修行課題なんだ」と心を決めてしまうのです。

そう心が定まると、自分のほうの都合で、いい悪い、好きだ嫌いだ、と選り好みするのでなく、なにごとも向こうさま次第の考え方ができるようになってきます。やってくるものは、なんでも真正面から受け止めて全力を尽くせばいいのだ、と腹がすわってきます。

自分にとって不都合なことが出てくると愚痴、不平不満、悪口、泣き言を言いたくなりますが、言っても仕方ないことは慎んでいきましょう。

そして、どんなことが起ころうと、どんな人に出会おうと、「これが自分の修行課題なんだ」と心を決め、真正面から受け止めて全力を尽くすことに取り組んでいきたいてすね。

次回までよろしくお願いします。





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