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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん) 22号~

更新日:2021年12月9日

今日は三法印の一つ、「諸法無我(しょほうむが)」を学んでみましょう。

「諸法無我」とは「この世の中のすべてのものごとは、かならずほかのものとつながりがあるもので、全然他と切り離されて孤立しているもの{すなわち我(が)}はない」ということです。

衣・食・住について考えても分かるように、何一つ自分一人だけで作り上げることはできません。すべて関係しあっています。「私は自給自足の生活をしているから、他のものに世話になっていない」と言う人がいるかもしれません。しかし、野菜や米をつくるにしても、水や土、光などがないとつくることができません。私たちは、持ちつ持たれつの関係で、お互いに生かし合って生きています。このことが、しっかりかみしめられると、すべてに感謝する心がわいてきます。

しかし、「自分さえよければいい」という気持ちでいると、人と争いを起こすなど、自ら苦を生んでしまうのです。

少し私の話をしたいと思います。私は大学時代に夜間大学に通っていました。(たくさんの大学を受けてそこしか受からなかったのですが…)

昼間アルバイトをして、夕方から大学に通う生活でしたが、学費や生活費を自分で出していました。ですから、私は自分のアルバイト代で生活している、親には迷惑をかけていないと、両親には生意気で偉そうな態度をとっていました。家賃は両親に出していただいていたのに、それは親だから当然だと思っていたのです。

今思いだしても、とても恥ずかしいのですが、自分中心で孤立した考え方だったなと思います。家賃を払ってもらっているから大学に通えているのに、そんな態度をしている私を見て、両親はどんなに寂しい思いだったろうかと反省しています。

両親はじめたくさんの方に助けていただきました。教えを学べば学ぶほど、反省と感謝の気持ちが深まってきますね。


今日は、たくさんの支えに感謝して、身近な人やものに「ありがとう」を伝えてみましょう。





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