今日から6月。本会では下半期に入ります。
今月の「佼成」会長先生ご法話は『観音さまを念ずる』です。
ご法話では「観音さま」が出てきましたので、とても心に残る相田みつをさんの詩を紹介します。
「観音さまの心を」
相田みつを
赤ん坊の泣き声を聞いただけで
母親には赤ん坊の気持ちがわかる
そのときの母親は
子供にとっての観音さまだから
母親は子供の気持ちになりきるから
子供の訴えがよくわかる
母親は子供の声を観るから
子供の観音さまだ
子供の気持ちがよくわかり
観音さまだった母親が
子供が大きくなるにつれて
子供の気持ちがわからなくなる
観音さまではなくなってしまうからだ
なぜ…?
他人の子との比べっこ
そんとく、勝ち負け、競争心
教育投資なんていうそろばん勘定が
母親の心を汚染してしまうからだ
世のお母さん方よ
そんとく離れた観音さまの心を
再び取り戻して欲しい
人間の作ったいまの価値観を
根底から変えることのできるのは
いままで観音さまだったお母さん
あなた自身です
あなたにとって一番大事な子供が
そんとく勝ち負けの競争に疲れて
ある日突然ビルの屋上などから
飛びおりないうちにー
飛びおりてからではおそいんです
この詩では、母親に焦点を当てていますが、父親にも観音さまのような心は必須ですね。知らないうちに、損得勘定、他との比較、勝ち負け等の価値観に染まっていないかを振り返ることが大事です。
今日は、損得勘定を置いて、観音さまのように目の前の人の声に耳を傾けてみましょう。
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