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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)236号~

前回から、佼成新聞に連載されていた開祖さまの、『心が変われば世界が変わる -一念三千の現代的展開-』を紹介しています。今回も、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。


○十如是に示されている原理

どこにその原理が示されているのかといえば、方便品の諸法実相・十如是の法門です。ところが、<如是相・如是性・如是体・如是力・如是作・如是因・如是縁・如是果・如是報・如是本末究竟等>という文字の表面だけを見れば、どこに<心が変われば世界が変わる>という原理が示されているか分かりません。そこで、小釈迦と言われた中国の天台大師がこの法門を敷衍(ふえん)して<一念三千>ということを説かれました。「人間の一念の中に三千世界がある。だから一念が変われば三千世界が変わるのだ>と説かれたのです。

しかし、われわれ凡夫の身としては、「一念が変われば三千世界が変わる」と聞かされても、あまりに話が大き過ぎてピンときません。身に迫る現実性が感じられません。ですから、私共の会の中でも「一念が三千だから」と、一つの通用語として、よく口にもし、耳にもしますけれども、果たして、みんながみんな、それが抜き差しならぬ真理であることを心の底から確信しているかどうか……ということになりますと、いささか心許ない感じがあるのです。

そんなアヤフヤなことではいけない、と私は思います。この真理は法華経の大きな柱の一つです。これが心の底に確立していなければ、何のために法華経を信じ、法華経を行ずるのか分からないことになります。そこで私は、この真理を改めて見直してみたいと思い立ったのです。それも、「世界が変わる」と一足飛びに大きなことを考えないで、ごく身近なところから一歩一歩ゆっくりと、地道に考えていきたいと思い立ったのです。

また、こういうことを理論的に説いていったのでは、堅苦しく、読みにくく、飽きもきましょうから、できるかぎりやさしく、分かりやすく、なるべくたくさんの実例を挙げて、現実の問題として考えていこうと思うのです。

以上が、これから私が述べていこうとすることの根本理念であり、根本方針であります。

○心が変われば“からだ”も・・・

さて、われわれにとって一番身近なところといいますと、われわれ自身のからだです。肉体です。ですから、<心が変われば世界が変わる>という真理を考えるには、何よりもまず<心が変わればからだが変わる>ということから見ていくのが筋道だと思います。

次回から、このことについて徹底的に、くわしく考えていくことにしましょう。


【わたしの所感】

諸法実相・十如是の法門を、天台大師が「一念三千」と教えていただき、開祖さまは「一念三千」を「心が変われば世界が変わる」「自分が変われば相手が変わる」と表現してくださいました。

法門を知識として理解することも大切なことでありますが、それ以上に、日常生活の中で実践していくことが大事です。日常生活の中で実践しやすいように、やさしく、わかりやすく説いてくださったことに感謝を深めていきましょう。次回までよろしくお願いします。



写真は5月にプロジェクトFの農業体験で植えたさつまいも🍠です。

順調に育っています。

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