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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん) 23号~

更新日:2021年12月9日

今日も「諸法無我(しょほうむが)」について学びたいと思います。

「諸法無我」とは「この世の中のすべてのものごとは、かならずほかのものとつながりがあるもので、全然他と切り離されて孤立しているもの{すなわち我(が)}はない」ということです。

しかし、「自分さえよければいい」という気持ち(本会では{我(が)}と表現しています)でいると、人と争いを起こすなど、自ら苦を生んでしまうのです。

それでは「自分さえよければいい」という「我」を超える方法は何でしょう。本会では「親孝行」を大切にしています。「親孝行」を通して「我」を破砕(はさい)し、私心を超えていくのです。「親孝行」は人生の基本ですが、既婚者の場合、男性側からは「奥さん孝行」、女性側からは「旦那さん孝行」も大切です。わがままを言い合える関係のなかでわがままにならず、相手は何を欲しているか、何を相手が喜んでくれるかと思いやって、身近なことによって、相互に「○○さん孝行」をしていくのです。

仏教は「親孝行」や「奥さん孝行」「旦那さん孝行」にとどまるものではありませんが、具体的には、わがままの出やすい間柄で、互いに思いやりを尽くし合うことが大事になってきます。

また、人だけでなくすべてのものに仏性があると教えていただきます。そのように受けとめると、モノに対しても「○○さん孝行」できますよね。例えば、「トイレさん孝行」ということで、いつも使用しているトイレに感謝して掃除することもできますね。


今日は、「我(が)」を超えていくために、どんな「○○さん孝行」に取り組んでいきますか?




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