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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)241号~

前回からだいぶ経ってしまいました。佼成新聞に連載されていた開祖さまの、『心が変われば世界が変わる-一念三千の現代的展開-』を紹介しています。今回も、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。


○“真の姿”に心を透徹させる

ところが、懴悔にはそうした表面の心の洗い清めだけでなく、もっと重大なはたらきがあるのです。それは、『懴悔経』の別名を持つ『仏説観普賢菩薩行法経(ぶっせつかんふげんぼさつぎょうほうきょう)』をしっかりと読めば必ずわかるはずです。

例えば、「懴悔清浄(さんげしょうじょう)なること已(おわ)りなば、普賢菩薩(ふげんぼさつ)復更(またさら)に現前(げんぜん)して行(ぎょう)・住(じゅう)・坐(ざ)・臥(が)に其(そ)の側(ほとり)を離れず。乃至(ないし)夢の中にも常に為(ため)に法を説かん」とあります。深層心理学者の分析によりますと、夢というものは<意識が眠っている間に、かくれた世界(無意識)に閉じ込められたさまざまな経験や思いが活発に働き出し、その動きを睡眠中の意識が把握し、記憶したもの>だそうです。ですから、起きている時は考えもしなかった大胆不敵なことや罪深い行いを、夢の中ではするわけです。ところが、ここに述べられた信仰者は、起きている時も普賢菩薩と共にある実感を持っていますし、夢の中でも普賢菩薩を見るというのですから、無意識の世界までも清められていることになります。

また、「一弾指(いちたんじ)の頃(あいだ)に百万億阿僧祇劫(ひゃくまんのくあそうぎこう)の生死(しょうじ)の罪を除却(じょきゃく)せん」とあります。これは、人間がまだアミーバのような原生動物だったころから積んできた無数の罪が、無意識の中に累積しているのを、一瞬の間に消滅できるというのです。つまり、無意識の世界の大掃除ができるわけです。

先に述べた精神分析医の治療法は、無意識の世界の局部的な掃除をするものですが、もっと広く、もっと深く、底の底まで大掃除するのが宗教の懴悔であります。しかもその極致は「若し懴悔(さんげ)せんと欲せば 端坐(たんざ)して実相(じっそう)を思え」とありますように、この世の成り立ちの真の姿に心を透徹させることだ、とあります。この<真の姿>とは何か。それは追い追い明らかにしていくことにしましょう。


【わたしの所感】

私は、朝方の眠りから覚めようとする頃、よく夢を見ることがあります。

残酷な夢もあり、夢でよかったとホッとすることもあります。

若い頃、開祖さまが夢に出て来られたと、ある先輩が感激して話されたことを思い出しました。

私も夢の中で、開祖さまにお会いしたいと願っていたのでうらやましくてしかたありません。

先輩は、「心が清まっていないと、夢の中で開祖さまにお会いはできないよ」と、言われました。

どのようにすればいいのかと尋ねると、「懺悔経(仏説観普賢菩薩行法経)をあげなさい!」と言われたのです。

その時は、開祖さまに夢の中でお会いしたいと、とにかく懺悔経を読誦したのを覚えています。

だいぶ経ってからですが、夢の中で開祖さまにお会いできました。

しかし、心はすぐ汚れてきますから、その後は片手で数えるぐらいのお出会いです。

皆さんはいかがですか。

次回までよろしくお願いします。






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