~教会長のいい福通心(つうしん)258号~
- 後藤教会長
- 21 時間前
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佼成新聞に連載されていた開祖さまの、『心が変われば世界が変わる-一念三千の現代的展開-』を紹介しています。今回も皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
〇宇宙の実相に即して生きる
アメリカの哲人エマーソンは、「人間は大宇宙の一片である」と言いました。二千五百年前のお釈迦さまはもっと深く「すべての人間は久遠実成の本仏(宇宙の大生命)の分身である」と見通されたのです。人間が大宇宙の一片であり、宇宙の大生命の分身であるからには、<大調和による共存>という宇宙の実相に即して生きるのが、正しい生き方であることに間違いはありません。ですから、そのように生きることによって、心の安らぎも、社会の平和も生まれるのです。それをこそ涅槃寂静というのです。
話がつい理論的になってしまいましたが、あなた個人を中心とする小さな社会でも、その理論はそのまま働くのです。目に見える結果として実現するのです。まずあなた自身が、いたずらに他と競争し、他に勝つことばかりを考えずに、相手にもチャンスを与えて力を伸ばしてあげ、しあわせになってもらうよう心がけて欲しいのです。そうすれば、第一にあなた自身の心に安らぎが生じます。
しかも、相手も以心伝心であなたの思いやりに感謝し、協力するようになりましょう。そうした協調の輪がだんだん広がることによって、この世は確実に平和になっていくのであります。
【わたしの所感】
お釈迦さまは、「すべての人間は久遠実成の本仏(宇宙の大生命)の分身である」と見通され、そうであるならば、宇宙の実相(真実の相・すがた)は<大調和による共存>であると教えていただきました。
ニュースを見ると自分の立場を主張して周りと調和を欠き、対立を生むようなことが起こっていますが、そんな時だからこそ「まず人さま」の実践は、日常の生活の中で調和を生み出していく実践になります。目の前の人に喜んでいただけるように、「まず人さま」を大切に、私から挨拶をする、優しく声をかける実践をしていきたいと思います。
次回までよろしくお願いいたします。

写真は永平寺の側の川です。
涼し気で、心が落ち着きます。
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