~教会長のいい福通心(つうしん)266号~
- 後藤教会長
- 7 日前
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佼成新聞に連載されていた開祖さまの、『心が変われば世界が変わる-一念三千の現代的展開-』を紹介しています。前回の配信からかなり時間が経ちましたが、今回も皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。前回の部分を確認したい方は、メニューバーの福井教会ホームページから確認してください。
○もう一人の強い自分がいた栗原さんは、この二つのアドバイスを懸命に守り、お導きも多い時は一ヶ月に六人したそうです。と同時に、これは自発的ですが、朝九時から行われる支部のご供養に一年間の無遅刻・無欠席を続けようと決意し、見事にそれをやりとげました。現在、ガンの再発を宣告されてから二年半になりますが、患部に何の異常もなく、元気に暮らしておられます。そして、助かるまでの修行の日々を振り返って「毎日毎日が、道場へ一分も遅れまいとする緊張感と、生きている間に家族はもとより、他人のために尽くしておきたいという気持ちだけでいっぱいでした」と語っておられます。また、「修行を続けているうちに、自分の中にもう一人、強い自分が生まれてくるような心境でした」とも述懐しておられます。これは、信仰というものの真髄を物語る貴重な内的体験であると思います。なお、ちょっと付け加えますと、現在でも時に夫に反発することがあると、すぐに子宮に激痛を覚え、サンゲするとたちまちよくなるということでした。これまた、大いに考えさせられる事実です。子宮ガンと言えば思い出すのは、当時、唐津教会長の中村倭子さんと福岡教会でお導きの名人と言われる(一カ月に二百人も導かれたことがあるという)橋本佳子さんとの因縁です。橋本さんは婦人科の病院に看護婦として勤務中、自分も重症の子宮ガンにかかり、死を覚悟していたのだそうです。患者さんの一人にやはり手遅れの子宮ガンの人があり、いつも「死にたくない。死にたくない」とシクシク泣いているので、「この本を読んでごらんなさい」と雑誌『佼成』を差し上げたところ、それがキッカケでこの患者さんが入会されました。入会するやたちまち熱心な実践者となり、病院に通うバスの中で同病の人を片端から導いたのです。そうしているうちに、いつしか自分の病気がすっかり治ってしまったのでした。それを見てびっくりしたのは看護婦の橋本さんです。会員としては先輩でありながら、それほど熱心でなかった橋本さんは、遅ればせながら信仰活動に身を入れるようになりました。そして、たくさんの人を導いているうちに、ご自分の病気も治ってしまったのでした。この患者さんこそ唐津教会長の中村さんにほかなりません。
【わたしの所感】前回の内容では、一度手術した子宮ガンが再発し、がんセンター入りを勧告された栗原さんが、所属支部の支部長さんに相談をしました。支部長さんは、栗原さんの気性が強く、夫の徳訓さんにいつも不満を抱いているのを知って、まず、夫の言葉を無条件に聞くことと、お導きをするように指導しました。そのことを受けての今回の内容でした。信仰を通して、目の前の人に一所懸命にかかわり、いつの間にか自分の病気にとらわれずに、今、生かされていることに気づき、自分のいのちの使い方に目覚めていくことで、身心が健康になっていかれたのだと思います。皆さんはどのように感じられましたか。次回までよろしくお願いします。

写真は永平寺です。二週間前ですから、だいぶ散ってしまったかもしれません。



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