今日(1月20日)から2月2日まで、寒中読誦修行が始まりました。全国の信者さんと共に、心一つに取り組んでいきたいと思います。
今日20日は法華経の順番に当てはめれば、常不軽菩薩品第20でしょう。今月の佼成ご法話も「常不軽菩薩のように」と教えていただきますので、開祖随感から紹介をします。
○「目の前の仏を拝む」1995年(平成7年)
お釈迦さまは法華経で、すべての人に成仏(じょうぶつ)の保証を与えられています。その条件として、たとえば舎利弗(しゃりほつ)尊者に対しての授記(じゅき)では、「舎利弗よ、あなたは無数の仏につかえて菩薩行に励み、未来世に華光(けこう)という名の仏になって人びとを救うことになります」と語られます。万億の仏の供養が成仏の条件としてあげられているわけで、私たちには、ほど遠いことのようにも思えます。
しかし、そのお手本が具体的にちゃんと示されているのです。それが常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)の礼拝行です。常不軽菩薩は出会う人出会う人を拝みぬきます。自分をののしる人にも、暴力を振るう人にも、仏を見ていくのです。
私たちは、家庭で、職場で、社会で、数えきれない人に出会います。その一人ひとりに仏さまがいらっしゃるのです。その仏さまを拝んでいくのが万億(まんのく)の仏を供養することだともいえましょう。自分を守ることに汲々(きゅうきゅう)とするのでなく、出会う人のすべてに喜びを与えていける自分になる決意をしようではありませんか。まず、自分が光り輝く存在にならなくてはなりません。
寒修行導師(ご本部)の国富理事長さんのご挨拶で、達磨大師の「随縁行(ずいえんぎょう)」を教えていただきました。縁に随(したが)って行じるということで、学んだことを身近な人に実践していくことである、と。
開祖随感にもありましたが、まず出会う人を大切に、喜びを与えていける自分になる精進を、寒中読誦修行を通してさせていただきませんか。
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