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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん) 32号~

更新日:2021年12月9日

今日は「苦」を解決する「四諦(したい)の法門」の「苦諦(くたい)」について学びます。

まず「四諦」の「諦」とはどういう意味でしょうか。これは、明らかにする・はっきりと見極めるという意味です。

「苦諦」とは、苦を明らかにすることです。それは、「この世は苦の世界であって苦が常態である」「仏の教えを聞かない人びとにとっては、この世のすべてが苦しみである」ということです。

人生は、第一に精神的な苦しみ、第二に肉体的な苦しみ、第三に経済的な苦しみ、その他いろいろな苦しみに満ちています。

この世は苦の世界であるのだから、「直面した苦から逃げようとせず、苦のほんとうのすがたを直視する」ということが大事なのです。言い換えれば、自分が「何を」苦しみ、「どのように」悩んでいるのかを、しっかりと自覚することです。

経済的にいきづまると、借金をしてその場をしのぐことがあります。ギクシャクした夫婦関係のうさを晴らすためにヤケ酒を飲んだり、好きなものをたくさん食べたりして、一時気をまぎらわせることはあります。しかし、残念ながら中途半端な逃げかくれは何の解決にもなりません。小さい犬でも、逃げれば追いかけてきます。苦も同様に逃げても追いかけてくるのです。

まず、「この苦しみから解き放たれるために、中途半端な逃げかくれかたをしないで、苦の実態を正面から見据えてみよう」と決意することが、苦を解決する第一歩なのです。

今日は、苦が自分にあれば、自分が「何を」「どのように」悩んでいるかをしっかりと自覚してみましょう。🤗










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