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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん) 35号~

更新日:2021年12月9日

今日は「四諦の法門」の「滅諦(めったい)」について学んでいきます。


「滅諦」というのは、これまで自分を苦しめてきた貪(むさぼ)りの心を正していけば、必ず、苦が滅せられて、絶対安穏(あんのん)な世界にたどりつける、ということがしっかりと見えてきた状態をいいます。これから目指して歩み出していくべきところの理想の境地です。これは、以前にも学んだ「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」という三大真理を悟ることができてこそ、はじめて達せられる境地なのです。苦しみに押しつぶされていた状態のときは生きる気力も失せて、人生に希望をもつこともできませんでした。


ところが「苦の根本原因は、自分の心の、こういうところにあったのだ」と気づけば、「この心を正しくしていくことによって、必ず、幸せ(安穏の境地)が得られるはずだ」といった希望がわいてきます。


これが「滅諦」の境地です。


人生を生き抜いていく目標がしっかりと定まれば、前途にどんな困難が待ち受けていようとも、それを乗り越えてがんばるぞ、といった力がわいてきます。

それによって、苦を滅するための実践へ強く押し出されていくと、目の前に立ちはだかっている苦を解決するために、どのように歩んでいけばよいか、考えずにはおれなくなります。それが、「道諦(どうたい)」の教えです。


次回はその「道諦」を学びます。


今日は、苦を解決した時のイメージ、目標を強く思い、苦・困難に立ち向かう力をたくわえてみましょう。

















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