今日は八正道の最後「正定(しょうじょう)」です。
「正定」の「定」とは、一つのことに専念し、熱中することです。ですから、「正定」とは、仏さまの教えに心を定めて、正しいことに向かって精神の統一をはかり、的確な判断や決定が導き出せるように生きる、ということです。
違う表現をすれば、感謝の心、仏さまに生かされていることを心に思いめぐらし、そのことを毎日の習慣にすることです。そのことによって、心が常に仏さまの教えをもとに安住していて、周囲の変化によって動揺しない自分になってくるのです。
また、会長先生は、「なにごとも楽しいと受けとめるーそういうものの見方を心がけていると、気持ちが楽になって、目先の苦に迷うことのない、ほんとうに安楽な人生を歩めるのです」(『佼成』「会長法話」2018年12月)と教えてくださっています。
「正定」をあまり難しく考えずに、不安や変化が多い今だからこそ、日常生活の中で「なにごとも楽しい」という受け止め方、そのことに心を定めていくことが大切になりますね。
今日は、意識して、小さなことでも「楽しい」と受けとめ、心穏やかに過ごしていきましょう。
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