今回は、今まで学んできた八正道(はっしょうどう)のおさらいです。
八正道の「正」という字は、「一」と「止」が組み合わさってできています。「一」は「真理」、「法」を表しています。今まで学んできた「八正道」の各徳目は、私たちが「真理に止(とど)まる」ための実践です。
「八正道」のすべてを実践することが理想ですが、その一つだけでもしっかりと実行できるようになれば、それにともなって知らぬまに、他の行いも自然にできていきます。
正しくものを見る「正見(しょうけん)」、正しく思う「正思(しょうし)」、正しく語る「正語(しょうご)」、正しい行いをする「正行(しょうぎょう)」、正しく生活する「正命(しょうみょう)」、正しい道に精進する「正精進(しょうしょうじん)」、正しく念ずる「正念(しょうねん)」、正しい教えに心を定める「正定(しょうじょう)」、どれか一つでもいいので取り組んでいくことが大切です。
たとえば、相手の立場に立ってものごとを見て考えてみよう(正見)とか、人の心にうるおいを与えられるような言葉づかいをしていこう(正語)とか、身近にいる人に感謝の真心で接していこう(正念)とか、ひたむきに生きようと心を決めて(正定)、それを実行していくならば、他の「八正道」も自然に身に具わっていきます。
ぜひ「よいことを、真心こめて、繰り返す」ことに取り組んでいきましょう。
今日は、八正道のどの徳目に取り組んでいきますか。
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