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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)59号~

更新日:2022年1月14日

今日は六波羅蜜の布施について学んでいきたいと思います。

布施には、財施‥お金や品物などを施す。法施‥仏さまの教えを人に伝える。また、人に正しく物事を教える。身施‥体を使って奉仕する、の三つがあります。

なぜ布施行が大切なのでしょうか。それは人間の苦の原因である貪欲(とんよく)から離れるためです。欲は悪いものではありません。ほどほどの欲ならば良いのですが、「もっと、もっと」という欲を抑えきれずに、欲を大きくしてしまい自ら苦しみを作ってしまうのです。

そのような、貪欲から離れると苦しみが消えて心の平安が得られます。

その近道が布施行なのです。さらに、布施行は一方通行ではなく、多くの功徳が得られる、妙・不思議が体験できるのです。

開祖さまのご著書「菩提の萌を発さしむ」(P211)では、次のように教えてくださっています。


もらうのがうれしく、「もっと、もっと」とほしがるのは、私たちの心の表面にある「貪欲」のせいです。ところが、人間には心の奥の奥に「仏性(ぶっしょう)」というものがあって、人のために尽くすことを喜ぶ本性があるのです。ですから、与えること、「布施」が楽しいのは、その本性が喜ぶためです。「仏性」が喜ぶのです。

俗に「金は溜(た)めれば溜めるほど汚くなる」といったりしますが、汚くなるのは、その人の「仏性」のまわりに「貪欲」という垢(あが)がこびりつくためです。

ところが、「布施」をすると、その垢が少しずつ除かれて「仏性」が顔を出します。「仏性」が洗い出されてくるのです。「布施」によって「仏性」が開顕(かいけん)されるのです。(中略)

いずれにしても、「心が楽しくなる」「心が浄(きよ)まる」ということが、「布施」の第一の功徳であるといっていいでしょう。


毎日の100円の布施をされている方も多いと思います。100円の布施を毎日続けることで、心が浄まり、人間関係や体の具合が良くなってきたなどの自分自身が整ってきたという報告もたくさんいただいています。このことも、布施の功徳ですね。

今回は自分のできる布施行をさせていただきましょう。




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