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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)53号~

更新日:2021年10月10日

昨日(10月4日)は開祖さまの入寂会でした。開祖さまがご入寂されて22年になります。昨日の式典で、その年の「佼成」12月号「開祖さまご入寂特別号」の中から、長沼基之立正佼成会特別顧問(当時)の記事を紹介しました。あらためて皆さんにもう一度紹介します。全文ではなく、今回は前半の部分を紹介したいと思います。


◎開祖さまに学んだ忘己利他(もうこりた)の心

○だれにもお役がある

開祖さまが、立正佼成会の創立のころから一貫しておっしゃられていたことは、「佼成会は人類の安穏(あんのん)と世界の平和のために貢献する教団にならなければならない」ということでした。

その目的を果たすために開祖さまは、「私たちは自分のよいところも悪いところも含めた己(おのれ)を知り、他から必要とされる人になれるよう、己の心を磨いていくことが大切です。そして、私たちは、みんなに真似をしてもらえるような教団、会員にならなければいけません。よいところを真似していただける、それが『教化(きょうけ)』ということなんですよ」と常々ご指導をくださいました。

そのお言葉を、開祖さまは自ら率先して実践され、身をもって私たちに菩薩行の道を示してくださったのです。

また、開祖さまは「すべての人にお役がある」とおっしゃられ、人を育てる名人でした。私なども、開祖さまに育てていただいたお陰さまで、人さまの幸せを願える人間にならせていただいたのです。

昭和二十一年に戦地から復員してきた私は、戦後の混乱期のなかで身のふり方を考える余裕もなく、杉並の本部周辺の畑にでて、毎日農作業をしていました。そのうちに、開祖さまや脇祖さまに勧められるまま、少しずつ幹部さんについて布教に歩くようになっていました。

そんなある日、開祖さまは私に突然、支部長をするようにと言われたのです。私は何度もお断りをしました。すると開祖さまは、「基之くんは信仰は嫌いか?」と聞くのです。私が、「拝むぐらいは拝みます」とお答えすると、「そうか、拝む気があるか。それなら大丈夫だ」とおっしゃられたのです。

当時まだ二十三歳で、何も分からない私でしたが「お前でも、やればできるんだぞ」と開祖さまに認められたことがうれしくて、お役に励むようになったのです。

開祖さまが人を信じ、任せることに徹せられたお方でした。だれでも人から信頼されれば、一生懸命になるものです。開祖さまは、このようにして多くの人の仏性を開いてくださったのです。


長沼特別顧問さんの記事を通して、開祖さまのお姿が目に浮かぶようです。

開祖さまだったらどうされるだろう?どのように考えられるだろう?どのように触れられるだろう?そんなことを思い、目の前の人、目の前のことにていねいに取り組んでみましょう。


今日も一日よろしくお願いします。














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