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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)62号~

今回は六波羅蜜の二番目、持戒(じかい)について学んでいきましょう。

持戒とは、天地の道理に即した戒めを持つこと、守ることです。身をつつしむことです。

「戒」というと、外部から私たちを縛るようなものに思うかもしれません。しかし、「持戒」の本当の意味は、「人にいわれたからやる」というのではなく、自らが思い立って、努力してよい習慣を作ることと教えていただきます。

社会がより複雑で多様な社会になってくると、つい目の前の利益にとらわれて、「わがまま」な考え方や行動に走りやすくなります。だからこそ、お釈迦さまの戒めをしっかりと胸に刻んでいくことが大事になります。

お釈迦さまは、私たち在家の信仰者のために「五戒(ごかい)」を教えてくださっています。「不殺生戒(ふせっしょうかい)」(生き物をむやみに殺してはいけない)、「不偸盗戒(ふちゅうとうかい)」(人のものを盗んではいけない)、「不邪婬戒(ふじゃいんかい)」(よこしまな男女関係を結んではいけない)、「不妄語戒(ふもうごかい)」(うそをついてはいけない)、「不飲酒戒(ふおんじゅかい)」(酒に飲まれてはいけない)という五つの戒めです。

まずは、この「五戒」を大切にしていきましょう。

木の桶(おけ)の周りにはめる、竹や金属で作った輪をタガといいます。そのタガがゆるんでしまうと水漏れしてしまいます。それと同様に心のタガがゆるむと生活習慣に水漏れが生じます。だからこそ、「戒」という心のタガが必要なのです。

お釈迦さまが示された戒めは、ある意味では、人間の生き方に一つの枠をはめるものですが、その戒めを守れば自分が解放されて、自由な境界(きょうがい)が与えられるのです。


持戒を通して良い習慣を身につけていけるチャンスです。^_^

次回まで、持戒を取り組んでいきましょう。




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