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  • 後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)63号~

今日は六波羅蜜の三番目、忍辱(にんにく)について学んでいきたいと思います。


忍辱とは、不愉快なこと、思いどおりにならないことが出てきても忍び耐えて、心を安らかに落ちつけ、腹を立てないことです。

ところが、不愉快なことをじっとこらえることがたび重なると、心身に悪い影響をおよぼすことは、精神分析学や心身医学が実証しています。つまり、その抑圧された思いがコンプレックスとして潜在意識に溜まって、うつ病、胃潰瘍(いかいよう)、ぜんそくなど、さまざまな病気を引き起こすのです。だからといって、不愉快なことを言われたたびに、すぐに言い返したり、けんかや口論になったりすれば、さらに大きなしこりを心に残し、人との関係を断ち切ってしまうことにもなります。

ですから、「忍辱」というと、とにかく我慢するというイメージが強いかもしれませんが、「心を安らかに落ちつけ、腹を立てない」ことが大事なポイントになります。「忍辱」と一対、セットになっているのは「柔和」で、忍び耐えるのには、「柔和」な心がともなわなければならないのです。「柔和」とは、柔らかで和やかな心です。

北風と太陽が、荒野を旅する人のマントをはぎ取る力比べをしたイソップ童話をご存知だと思います。

まず、北風がビュービュー吹きつけると、旅人はますますマントをしっかり身に巻きつけました。次に太陽があたたかい光を送ると、旅人はすぐマントを脱いでしまいました。

柔和なあたたかい心情こそが、相手の気持ちをやわらげ、敵意の鎧(よろい)を脱がしてしまうのです。


「心を安らかに落ちつけ、腹を立てない」自分になるために、太陽のように、あたたかい柔和な心、柔和な表情、柔和な語り方、柔和な態度で身近な方に接していきましょう。(^^)


次回まで、よろしくお願いします。




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