教会長のいい福通心を始めて、今日で1年が経ちました。皆さんお読みいただきありがとうございます。
今日は、寒中読誦修行(1月20日~2月3日まで)が始まりますので、どのようなことを大事に取り組んでいくかを確認させていただきます。
寒中読誦修行とは、一年で最も寒さの厳しいとされる「大寒」(1月20日)から「節分」(2月3日)の時期に、『法華三部経』全巻を読誦します。寒さや眠さ、環境的に条件が悪い中で寒中読誦修行に取り組むことで、自分自身の小さな我(が)を捨て、六根((眼,耳,鼻,舌,身,意)が清浄になり、仏さまの教えも心に染み渡ってきます。そして、それぞれ一年の心構えをつくるのが寒中読誦修行です。
今回は、大聖堂での読誦修行の様子がインターネット通して参加することができます。午前5時50分からその日に読誦される内容の概説が読み上げられ、午前6時から読誦修行が始まります。各ご家庭で取り組んでいただければと思います。
また、教会においては9時から読誦修行が始まります。福井教会は15支部ありますので、それぞれの支部が担当の日にお役を担います。今年の12月21日に福井教会は発足65周年の節目を迎えます。心を一つに感謝を深め布教伝道に取り組んでいけるように、一つの支部が担当をして次の支部にタスキをつなぎ、15日間の読誦修行に取り組んでいきたいと思います。
当初は、インターネットで大聖堂の読誦修行に参加できない方に参加していただく予定でしたが、コロナウイルス感染拡大に伴い、お役を担う少人数の方で読誦修行させていただくことになりました。どうぞよろしくお願い致します。
最後に、開祖さまのご法話「経力を頂戴する」(開祖随感1996年(平成8年) )を紹介します。
今年も寒中読誦修行が始まりました。まだ夜も明けきらぬ早朝、寒さを吹き飛ばして道場へかけつけ、腹の底から声を出して真剣に経典の読経をすると、内から力がみなぎってきます。
私たちが読誦するその法華経の経典の一文字一文字に、仏さまの願いが宿っています。また、これまで数えきれない人たちによって読誦されてきたその祈りが、お経にはこもっています。その仏さまの願いと一つになり、人びとの祈りと一つになったときに、法華経の経力(きょうりき)を頂戴することができるのです。
仏さまのご守護とは、摩訶不思議な力で私たちの願いをかなえてくださることではありません。私たちがどんな困難にぶつかろうと、仏さまはいつも私たちについていてくださって、「私が見守ってあげているから、大丈夫なのですよ」「あなたは、そこを乗り越えることができる力を具えているのですよ」と後押ししてくださり、私たちの力を、ありったけ引きだしてくださるのです。それが仏さまのご守護です。
その仏さまのお見守りを信じて、全力を尽くすことこそ大切です。
大切なことはこの一番条件が厳しい時期に、『法華三部経』を読誦することであります。それぞれの場で一字一句丁寧に、真心こめて読誦させていただき、一年の心構えを作らせていただきましょう。
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