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後藤教会長

~教会長のいい福通心(つうしん)93号~

ゴールデンウイークももうすぐですが、お家で過ごす方も多いと思います。そこで、今回も『やくしん』(2004年12月)の特集「ご宝前を中心にした生活」を通して、「ご宝前はもう一人の自分に会う場所」について学んでいきましょう。


5日ごと、「教会長のいい福通心」を配信していますが、読まれている皆さんは、「配信している教会長は実践できているのか?」と思うかもしれません。

ご著書やさまざまな資料をもとに「いい福通心」をまとめながら、私も実践したいと思うのですが、その通りにいかないこともよくありますね。ついつい感情に流されてしまうのが人間です。今は単身赴任中ですので家族と触れる機会が少ないのですが、毎日顔を合わせている時は、悪いとは思いつつも妻にあたってしまったり、自分の言うことを聞かない子どもに怒鳴ってしまったりしたこともありました。皆さんはいかがでしょうか。

そんなとき、気まずさを抱きながらも、人にあたったり怒鳴ったりして迷惑をかけた自分、弱い自分から逃げたり、ごまかそうとしたりしてはいないでしょうか。それでは何も解決されないどころか、二の矢、三の矢といった新たな苦しみを生みだしてしまいかねません。

そうならないためにも、強がりや見栄、体裁といったものから離れ、弱さも愚かさもすべてさらけだし、素直な自分を見つめる場所が必要なのです。

人前では難しくても、ご宝前の前に座りすべてを包み込んでくれる仏さまの前でならば、素直な心になれるものです。心静かに、自分の弱さ、愚かさを見つめ、気まずさのなかにいる素直な自分と対話してみてください。

私もご宝前の前に座り、仏さまと対話しながら、「言い過ぎたなぁ」、「なぜ腹が立ったのだろう」など内省することばかりです。しかし、仏さまがあたたかく包み込んでくださって、「また、ここから歩んでいきなさい」と後押ししてくださっていると感じることが多々あります。

いわば、ご宝前があることで、私たちは、日々の自分をみつめ、新しく生まれ変われるチャンスをいただいているのです。


今回は、もし腹が立ったり、不安になったり、いろいろな感情が出てきた時は、まず、ご宝前の前に座りご本仏さまと対話をさせていただきましょう。

コメント(気づき、発見、疑問、感想等)があれば記入してください。

次回までよろしくお願いします。





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